輝くオリーブオイルって、見ているだけでも嬉しくなってきます。
そして、この豊かでエネルギーと若さを感じる香り。
イタリア人のあの明るさ、人生を楽しむ感じが伝わってくる気がします。
イタリアのスーパーで、何気なく購入したエキストラバージンオイル。
とても美味しかったので調べてみると、それはただのオイルではなく、
背景に素敵な物語を持つ一本だとわかりました。
北イタリア・ヴェネト州 グレッツァーナという小さな町
山と緑に囲まれた北イタリア・ヴェネト州の小さな町、グレッツァーナ。
そこに、100年以上の歴史を持つオリーブオイルメーカー「Redoro(レドーロ)」があります。
彼らのオリーブオイルには、家族の手で代々受け継がれてきた伝統と、
自然への敬意がにじんでいるように感じます。
Redoroでは、オリーブの実を手で摘むか、ブラシで丁寧に収穫するそう。
大量生産を優先せず、自然と向き合いながら、風味を最大限に引き出す昔ながらの手間を惜しまない、誠実なつくり手さんたちです。
「これは搾りたての新鮮なオイルだなぁ」と思った瞬間
実際に味わってみた時、まず感じたのは、オリーブの豊かな若々しい香り。
パンにつけて食べると、舌にピリッとした心地よい辛味が広がって、
「これは搾りたての新鮮なオイルだなぁ」と、自然と笑みが。
食いしん坊の私は、美味しいものを食べると、幸せのあまりニヤニヤしてしまうのです。
見て幸せ、食べて幸せなんて、贅沢な時間だわ。
ペペロンチーノの仕上げにこのオイルを少し垂らしてみたら、それだけで驚くほど味が変わります。
子ども達まで、「このパスタ美味しい!」と喜んで食べてくれました。
地域の農家とともに、豊かさを育てる
さらに特に感心したのは、Redoro社が地域の農家と協力しながら事業を行っているということ。
なんと、750以上の農家がオリーブオイルづくりに関わっているそうです。
その連携の中で品質も守られ、地域も育っているんですね。
単なるビジネスではなく、「豊かさを分かち合うこと」を忘れない企業であり、
それがRedoroというブランドの、本当の価値なのかもしれません。
Redoro社のように、生産者・企業・消費者が、
それぞれの役割を敬意をもってつなぐ社会が、今、もう一度必要なのかもしれないなぁと、ふと考えながら味わいました。
できるだけ安く仕入れようとする、
できるだけ安く買おうとする、
それじゃあ、良いものを作ろうとする人が、良い仕事なんてできないですよね。。
作る人は、「丁寧に作ったよ。おいしいよ。」と心を込めて届けてくれて、
売る人は、「ありがとう。ちゃんと求めている人々に届けるから」と引き受けて、
食べる人は、「いただきます」と感謝し、その価値を味わい、その価値に支払う。
一人勝ちじゃない。
互いに支え合い、分かち合い、役割を通じて循環する。
今ではビジネスが優先されがちな日本も、本来はそういう“心の国”だったはず。
このオリーブオイルから、大切なことを再確認させられた気がします。
素敵なオリーブオイルに感謝。
社名:Redoro Frantoi Veneti S.R.L.
創業:1895年
所在地:イタリア・ヴェネト州 グレッツァーナ
大量生産よりも、誠実さと伝統を守り続ける。
レドロは、ヴェネトの自然とともに歩み、本物だけを届けるオリーブオイルの造り手です。
本物の証:
・100%イタリア産・地元品種使用
・手摘み収穫(またはブラシ使用)
・27℃以下の温度管理によるコールドプレス製法
・石臼による伝統的製法
公式サイト:https://www.redoro.it
レドロジャパン:https://www.redoro.jp/