地球物語:たった1時間のネット断食が、地球を救う?!

地球物語


YouTube、楽しいですよね。
今ではテレビよりもYouTubeという人も多く、私もそのひとりです。
そしてChatGPTのようなAIツールも、もはや欠かせない存在になりつつあります。

でもある日ふと、こんな疑問が浮かびました。
「この便利さの裏で、どれだけの電力が使われているんだろう?」

調べてみて驚きました。
私たちが当たり前に使っているネットサービスの裏には、“見えないCO₂排出”があり、
しかもその量は、想像以上に大きかったのです。
そして、それが地球環境に大きな影響を与えているという事実にも気づきました。

たとえば、YouTubeを1時間観ると、
ペットボトル3〜4本分を燃やすのと同じCO₂が出ているといわれています。
ChatGPTを1時間使えば、その2〜3倍、10本近く。
TikTokやInstagramも、同じように静かに、でも確実にCO₂を排出しています。

手元では何も感じないのに、
スマホの向こう側では、電力が消費され、水を使ってサーバーが冷やされ、
そして、空気中にCO₂が少しずつ溶け出していく。

そしてこれから、
AIはさらに進化し、使う人も爆発的に増えていく流れは必須と思われます。
このままでは、AIだけで「国レベルの電力」を消費する時代が、すぐそこまで来ているんです。

そのとき、何が起こるのか

・CO₂排出量が激増

・再エネでは追いつかないほどの電力需要

・データセンターが地域の電力を圧迫し始める

結果、火力発電に頼らざるを得なくなる——
そしてそれが、気候変動をさらに加速させる、というループにはまります。

じゃあ1.5℃気温が上がったら、何が変わるのか?

・40℃超えの猛暑が当たり前になる国が増える。

・大雨・台風が“毎年の災害”になる。竜巻も。

・作物が育たず、食料価格が不安定に。

・蚊が広がり、マラリア・デング熱など感染症のリスクも増加

そして、
私たちの「いつもの暮らし」が、どんどん難しくなっていきます。

北極くまたちは?

  • 氷が解け、狩りができず餓死する個体が増加
  • 1.5℃の時点で、生息域の大部分が消失
  • 2℃を超えれば、自然繁殖すら困難に

「生きる」ことすら、選べなくなる命が増えていきます。

しかも、1.5℃のタイムリミットは…

このまま何も変えずに進めば、
2030年ごろ(今からたった5年後)に1.5℃に到達すると言われています。

ここまで書くと、絶望的なイメージを持たれるかもしれません。
私たち個人じゃどうにもならないじゃん!って思うかもしれない。
私もそう思いました。

でも私たち個人レベルでもできることはあるんです。
しかも、難しいことじゃない範囲で。

たとえば——

GPTでの計算によると、
インターネット人口は、2024年現在で約53億人。
そのうち、たった3%(約1.6億人)が、たった1時間だけネット使用時間を減らしたら——
(動画、配信映画、ネット検索、ChatGPTなどを平均的に使った場合の目安)

  • 電力節約:3,975万kWh/1時間
  • CO₂削減:約17,490トン
  • 冷却に使わずに済む水:オリンピックプール 約28杯分

これを1年(365日)続けたら
なんと600万便以上の中距離フライトを飛ばさないのと同じ効果です!!
しつこいですが、たった3%のネット人口がたった1時間です。


さらに10%のネットユーザーが動いたら?

10%という数字は、個人の努力だけでは難しいかもしれません。
国や自治体が「この時間帯はネット自粛」といった制度を設ける必要があるかもしれません。

でも、3%なら私たちの行動で現実的に目指せる数字だと思いませんか。

1時間手を止める以外にできそうなことは、

・GPTの長文チャットはまとめて送る(回数を減らす)
・「なんとなく」ではなく、目的あるやり取りに絞る

・ダラダラと動画やSNSを見ない。

など。

これは「やめる」じゃなくて、「賢く使おう」ということです。

当然のことですが、AIもネットも悪じゃない。
でも、「知って使うこと」がこれからの大切な選択肢だと思うのです。

手のひらの画面からは想像もできないくらい、
静かに電気が燃え、水が使われ、空気にCO₂が溶けていっているということを
知って行動するだけでも変わってくるはずです。

ちょっとだけ立ち止まって、
「この1回、本当に必要かな?」って思うだけで、
私たちの行動が、未来を守ることになるかもしれません。

その1時間を、今この瞬間に目を向ける時間にしてみませんか。